訪問介護をしていて着替えることを何度勧めても頑なに拒否する利用者も少なくありません。
ひどい場合は尿臭や便数、衣服のひどい汚れを確認できることもあります。
衣服は洗濯してあげることができても、それに着替えてくれないのであればとても利用者さんに清潔の保持にはできまsん。
特に身寄りのない独居の高齢者によくみられます。
そんな着替えを拒絶する利用者さんに対して介護ヘルパーはどんな声かけとしたらよいのでしょうか?
介護ヘルパーの着替えの声かけ|悪い事例
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介護ヘルパーのよくある着替えの声かけの悪い実例を紹介します。
C助さん(72歳)は古い市営住宅でひとり暮らしで身寄りがありません。
生活保護と訪問介護を利用してをなんとか生活をしているのですが、朝からお酒を飲んでいたり部屋の中もゴミや汚れた衣服が散乱していてかなり荒んだ生活です。
洗濯もしていない衣類が部屋に散乱していて、便や尿で汚れた下着でさえもただ乾かしただけで再び着用するような状況です。
そのため部屋中に尿臭・便臭も漂って衛生的にもよくありません。
- 尿や便の失禁で下着やズボンが汚れている。
- 部屋中に汚れた下着や衣類が散乱している。
- そもそも汚れた下着や衣類を洗濯すという意識がない。
- 訪問介護の時もお酒を飲んで寝てしまっていることも多く、着替えの促しができない。
- 入浴を勧めても拒否をする。

C助さん、ちょっとニオイがしてますよ。
着替えませんか?

・・・・

今着ているお洋服か、汚れていてニオイがひどいですよ。

ニオイなんかしていない。
そんなもん関係ない。
ワシは大丈夫だよ。

本当に臭いニオイがしています。
着替えてもらえませんか?

シャツやパンツなんか着替えなくてもわしは大丈夫じゃ
着替えの声かけで失敗しているポイント
訪問介護でヘルパーが介助するのは日常生活の自立に関わるものばかりです。
そpのため利用者の生活の場が散乱していたり不潔なニオイがしている状況であれば、支援計画も優先目標に「清潔」が挙げられるでしょう。
しかし、利用者自身の現在の生活に対する価値観と介護支援する側の価値観に大きな相違があるyことも珍しくありません。
C助さんの場合は「清潔」にするために「入浴」「着替え」を早急に促すよりも
・なぜ着替えないのか?
その根底にある理由を探すことも大切です。
C】助さんの現在の意状況を受け止めて、信頼関係づくりも大切です。
着替えの声かけNG地雷ワード

本当に臭いニオイがしています。
着替えてもらえませんか?
着替えない理由は何なのでしょうか?
今の生活崩壊に結び付く不潔な状況はいつから始まったのでしょうか?
部屋の中の臭い(便臭・尿臭)が酷いのであれば病気や認知症の可能性もあります。
動くことが面倒なのか?
他人に着替えを手伝ってもらうことが恥ずかしいのか?
さまざまな理由を考えてみましょう。
介護ヘルパーの着替えの声かけの良い事例

C助さん、ちょっとニオイがしてますよ。
着替えませんか?

・・・・

ちょうどお洗濯をさせていただこうかと思っていたのですが、まだまだ洗濯機に衣類が入る余裕があります。
ですので下着だけでも取り換えてついでに洗濯させていただけませんか?
洗濯もできなかったら、介助を役所から頼まれている私が「なんのために訪問しているんだ!」と叱られてしまいます。

役所に睨まれたら生活保護の担当者もなにか文句を言ってくるかもしれないな。
仕方ない。
とりあえず1枚だけだぞ!

着替えのついでに身体も拭かせてもらえませんか?
身体を拭くだけでも気持ちのいいものですよ。
私、ちょっと席を外しますから、この温かいタオルで身体を拭いてみてください。
ここに用意した下着を置いておきますので取り換えておいてくださいね。
介護支援する側からすれば利用者には清潔でいて欲しいのは当然です。
久しぶりに顔や身体を温かいタオルで拭いたりすれば気持ちは良くてホッとするかもしれません。
この気持ち良い感触を思い出してもらえれば一歩前進するかもしれません。
でも、うまくいったからといって安心してはいけません。
介護ヘルパーはどっしりと構えている姿勢が重要です。